2025/02/24 (更新日:2025/02/05)
起立性調節障害の親が感じるストレス…どう向き合えばいい？
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お子さまが起立性調節障害を抱えていると、親として心配や不安を感じることが多いですよね。
「どうして朝、起きられないの？」
「学校に行けない日が続いて、このままで大丈夫なの？」
「周りの人に理解してもらえず、つらい…」
頑張って支えようとするほど、どうしたらいいのか分からなくなり、焦りやストレスを感じることもあるかもしれません。
しかし、親御さん自身の心が疲れてしまっては、お子さまを支える余裕もなくなってしまいます。
今回は、起立性調節障害のお子さまを支える親御さんが感じるストレスに、どう向き合えばよいのかについて、一緒に考えていきましょう。
① 親が感じるストレスとは？
起立性調節障害のお子さまを持つ親御さんは、さまざまなストレスを感じやすい状況にあります。
朝、起こすことが毎日のプレッシャーになる
お子さまを学校に行かせたい気持ちはあっても、何度起こしても起きられない姿を見ると、どうしてもイライラしてしまうことがあります。
「今日こそは…」と頑張って起こしても、うまくいかない日が続くと、親の心も疲れてしまいますよね。
周囲の理解が得られず、孤独を感じる
「甘えでは？」「もっと厳しくしたほうがいいのでは？」といった言葉をかけられることもあるかもしれません。
起立性調節障害は見た目では分かりにくいため、周りの人に理解してもらえず、親御さん自身が孤独を感じることもあるでしょう。
将来への不安が尽きない
「学校に行けない日が続いて、このままで大丈夫なのか…」
「進学や就職に影響が出るのでは？」
お子さまの未来を考えると、どうしても不安になってしまいます。
このようなストレスが積み重なると、親御さん自身の気持ちが疲れてしまい、お子さまに対して余裕を持って接することが難しくなってしまいます。
② 親のストレスとどう向き合えばいい？
「できること」と「できないこと」を整理する
親御さんがどれだけ頑張っても、お子さまの体調がすぐに変わるわけではありません。
「親としてできること」と「どうにもならないこと」を分けて考えると、気持ちが少し軽くなることもあります。
できること
・学校や先生と連携し、無理のない登校スタイルを考える
・お子さまの話を聞き、心の支えになる
・体調を整えるための生活環境をサポートする
できないこと
・すぐに体調を良くしてあげること
・無理に学校に行かせること
・周囲のすべての人に理解してもらうこと
「どうにもならないこと」を受け入れ、「今できること」に目を向けることで、ストレスを軽減できることもあります。
「休んでも大丈夫」と思える環境を作る
「学校を休ませることに罪悪感がある」「欠席が増えると、勉強が遅れるのでは…」と心配になることもあるでしょう。
しかし、無理をして登校を続けることで、体調がさらに悪化してしまうケースもあります。
まずは、「体調が悪い日は、休んでも大丈夫」と、親御さん自身が安心できる環境を作ることが大切です。
学校の先生に相談し、登校できる日と休む日を調整する方法も検討してみるとよいかもしれません。
ひとりで抱え込まないことが大切
親御さん自身の気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうと、お子さまに優しく接することが難しくなります。
ストレスを溜め込まず、信頼できる人に話を聞いてもらうことも大切です。
・学校の先生やスクールカウンセラーに相談する
・同じ悩みを持つ親御さんのコミュニティに参加する
・家族や友人に気持ちを話してみる
「誰かに話すこと」は、ストレスの解消につながります。
③ 親御さん自身の心を大切にする
お子さまのことを一生懸命考えていると、親御さん自身のことが後回しになってしまいがちです。
でも、親御さんが元気でいることは、お子さまを支えるためにもとても大切です。
・お子さまが寝ている間に、自分の好きなことをする
・リラックスできる時間を確保する
・「頑張っている自分」を認めてあげる
親御さんが笑顔でいられると、お子さまも安心します。
無理をしすぎず、ご自身の気持ちも大切にしてくださいね。
④ まとめ～親が笑顔でいることがお子さまの安心につながる
起立性調節障害のお子さまを支えることは、簡単なことではありません。
でも、親御さんがひとりで抱え込まず、無理のない範囲でサポートしていくことが大切です。
・「できること」と「できないこと」を整理する
・「休んでも大丈夫」と思える環境を作る
・ストレスを溜め込まず、誰かに話す
・親御さん自身の心を大切にする
お子さまが「家にいると安心できる」と感じられることは、とても大きな支えになります。
そして、その安心感が少しずつ回復につながることもあります。
「私も頑張っている」と、自分自身を認めながら、お子さまと一緒にゆっくり歩んでいきましょう。
